恩田 依左子

私は愛知県出身で大学も東京の大学で、長崎県どころか九州での就職も全く考えていませんでした。そのような中で最後に社長に「街づくりはできますか？」と質問したら「できるよ」と答えていただいたので、LTUグループに入社することに決めました。祖父母が「長崎に行っちゃうんだね」と少し寂しそうでしたが、意気揚々と長崎にやってきました。戦略リーダーとして採用された私は一般消費者の皆様にリフォーム工事を提供する部門に配属されました。

数ヶ月の先輩との同行のあと、いきなり任されたのが新築住宅の建築でした。もちろん多くの先輩方がサポートしてくださいましたが、責任者は私です。数千万円の家を初めて建てるのには、期待より不安が大きかったと思います。戦略リーダーとして現場を重視するLTUグループでは、女性であろうと関係ありません。現場で職人さんたちといっしょになって基礎工事などをしました。我が社は案外女性が多いので、あるとき基礎工事をしている社員の数を数えたら男性より多い日もあったりして、けっこう楽しくやっています。数ヶ月後に無事引渡しも済んで、最後は大変満足していただくことができました。とても良い経験ができたと思います。

その後はリフォームをするお客様と日々やり取りをしながら色々なことをまなんでいます。大きなお金を使って大切な資産を工事されるわけですから、お客様も真剣です。私も日々努力していますが、失敗をしてへこむときもあります。建築は、やらかすとけっこう損害額がおおきいんですよね。そんなときでもそれをきちんと改善に繋げる気持ちを持っていれば、「勉強代」として認めてくれる寛容な会社です。これからはさらに人と接しながら、より自分に磨きをかけていきたいと思います。

将来は街づくりを仕事にしたいと考えています。都市計画を行なって大規模な都市を作るという街づくりではなく、そこに住む人々の暮らしまでコーディネートするようなそんな街づくりです。大学時代に学んだ中で「独りよがりの街づくりは、かえって迷惑だ」ということがあります。今は1軒のお宅というレベルでそこに住む人々としっかりコミュニケーションをとりながら、暮らしのコーディネートをお手伝いしているのですが、さらに自分に磨きをかけて、いつか街づくりをしごとにしたいと考えています。