MESSAGE

LTUグループは、「社員が最大の商品」であると考え、社員への投資を最も大切にしています。お客様に貢献するためには、社員との関わりが極めて重要であり、グループの競争力を高める源泉は「社員一人ひとりの能力」だと位置づけているからです。ただし、LTUグループは他社の優秀な人材を引き抜くようなことは一切行いません。むしろ他業界からの人材に対して、独自の教育システムで育てることを重視しています。

実際、グループの中途入社者の多くは、建築業とはまったく異なる職種からの転職組です。私自身も大手飲食チェーンからキャリアをスタートさせましたが、社内での多様な教育訓練を経て、現在ではリフォームを通してご家族さまに寄り添うことができています。

さらに、LTUグループの強みとして「スピード感」と「大胆な改善」があります。お客様からいただいたご指摘には、組織改編やシステムの改修な含め、迅速に対応します。改善の効果が実際の現場で感じられるまでには多少時間がかかる場合もありますが、会社としては即座に行動するため、結果が出るまでの期間が非常に短いのが特長です。

LTUグループは、お客様との接点を重視しています。社内のKPIも「訪問件数」のみ。しかし、働き方改革が進む現在、従来の営業活動をつづけながら、同じ量の事務・調整業務をこなすことは、事実上不可能に近くなっています。

全部門を支える、自社開発の統合システム
LTU不動産部では、顧客情報・案件情報・定期的な報告が必要なお客様などをすべてシステムで一元管理。物件情報は地図上に記録され、外部情報サイトへの更新や他部署システムとの連携も自動で行える仕組みを構築しています。このアプローチは不動産に限りません。資材販売部門・工事部門・リフォーム部門・物流部門…
グループ全体が、自社開発のオリジナルシステムによって支えられています。

DXの先にあるのは「人とのふれあい」
LTUグループのDX（デジタルトランスフォーメーション）が目指すものは、単なる効率化ではありません、私たちは、デジタル技術で事務・調整業務を極限まで削減し、その分の時間を”お客様と向き合う時間”に充てたいと考えています。不動産部では、システムによって事務業務を大幅に圧縮した結果、街を実際に歩いて物件を探すという、本来の営業活動に時間を使うことができるのです。その積み重ねにより、世の中に出回っていない物件情報を1,000件以上確保できています。
お客様と触れ合わない業務はデジタル化し、お客様とのふれあいを大切にする。それがLTUグループのDXの方向性です。

LTUグループは「住」にかかわる多様な事業を多角的に展開しています。事業の幅を広げることは経営を安定化にもつながりますが、実はそのすべて「お客様のお役立ち」に直結しているのです。

リフォーム事業は”競合”でなく”支援”
子会社の富建にはリフォーム部門があり、一般施主様からご依頼を受けて工事を行っています。一見すると、工務店様・建設会社様と競合するようにも見えますが、実は全く異なります。約20年ほど前からリフォーム市場の成長に着目した私たちは、工務店様に先駆けて事業を開始し、ノウハウを蓄積してきました。そのノウハウはすべて工務店様に開放しており、多くの企業に活用していただいています。さらに近年では、リフォーム案件に人手がまわらない工務店様からご依頼として、受注活動から施工までトータルにサポートするサービスも行っています。もちろん、工務店様と見積もりなどで競合しないように、事前にしっかりと確認をおこなっています。

自社物件の建設は、工務店様の施工力向上のため
LTUグループが自社物件を建設するのは、単に不動産として活用するためだけではありません。エンジニアリング部門の新人を短期間で成長させるには、実際に建物を建てて訓練するのが最も効率的です。しかし、お客様の物件で訓練するわけにはいきません。そこで、自社所有の物件を自社エンジニアに建設させることで技術力を高め、最終的に工務店様への施工力の提供という形でお役立ちしています。
これは「一時的な小さなお仕事を請けてお役立ちする」のではなく、長期的に高い施工力をご提供することでお役立つというのが、”社員こそを最大の商品”と捉えるLTUグループの取り組みです。

LTUグループは、約100年にわたり、屋根工事をはじめとするさまざま工事を建設会社様へ提供してきました。しかし近年、共に現場を支えてくださっている職人の皆さんが高齢化し、絶対的な人数も不足するという、業界全体の課題に直面しています。

新世代の職人集団「エンジニアリング部」の育成
こうした状況を受け、平成28年に富建内部にエンジニアリング部が発足。新卒を中心とした若い職人集団を育成に力を注いでいます。LTUグループの職人集団の特徴は、幅広い工種をこなす”多能工”であるということです。同じチームで基礎工事・外壁工事・屋根工事・木工事・住設工事・電気工事など、多岐にわたる作業を行います。このような多能工を短期間で育てるためには、実際の建物を使った訓練が不可欠です。グループ全体で自社物件を建設し、実物件での訓練を支える仕組みを整えているのも、LTUグループならではの強みです。

現場から信頼される存在へ
最近では、工務店様から直接ご依頼をいただくことも増え、現場でも頼りにされる場面が多くなってきました、これから先も、私たちは建設現場の最前線でクオリティを守り続け、さらにお役立ちできる存在でありたいと考えています。